発泡スチロールの浮力
知床沖で起きた観光船沈没の大惨事から1週間あまり・・・
船というものは運が悪ければやっぱり沈んでしまうんだという残酷な再認識をさせられた。
何とか沈まない船というものは作れないのかと調べていると、下記サイトにたどり着いた。
どんな場合にも沈まない舟の改造の方法

平成14年1月11日実用新案発行
こちらでは、発泡スチロールの水に浮く特性と耐水性に着目して、鉄板が浮くだけの発泡スチロールを内包して浮力の重点を調整すれば沈まない船ができるという考察だった。
構造図の感じでは、船体の下部分は座礁などに備え鉄板のみで、船体の横部分やブリッジの鉄板の中が発泡スチロールという構造になっていた。
実用新案が発行されて20年程経っているが、実際取り組まれているのかどうか気になるところ・・・
一つだけ弱点が・・・・残念なことに、火災が起れば発泡スチロールが熱で一気に溶けて浮力を失う事です。
レーザーエッチングで空気を内包する
ヒアリやミズクモが水に浮いていられる原理は、撥水性の脚と体の特殊な構造にある事に着目し、レーザーエッチング技術により金属板の表面に複雑な構造の隙間を作り、金属が水没しても空気を内包できるようにし、更に加工面を内側にしてサンドイッチ構造に重ねると沈まない金属ができるという考察。
因みに、サンドイッチした金属にかなりの数の貫通穴をあけても、まだ浮いていたとのこと。
手間やコストは膨大にかかるでしょうが、確実な安全と引き換えになるなら是非この技術発達して欲しい。